事故車はキッチリ直っていればOK! でもこれに手を出してはいけません!
2015年09月25日 10時09分52秒
「茨城県・鬼怒川堤防決壊」は衝撃的なニュースでしたね・・・
被害に逢われた方、現地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
こんな時期に不謹慎かもしれませんが、こういった大規模水害の後に必ず発生する怖いモノがあるのであえて書きますね。
それは何か? それは「水没車・冠水車」なんです。
中古車屋としてお客様とお話していると「事故車は嫌だな~」とおっしゃる方いらっしゃるのですが、今の車修復は素晴らしい技術があるのでシッカリ直されている車なら何ら問題ありません(安く買えるので、自分の車には“あえて事故車を選択”する事もあります)
でも・・・ 「水没車・冠水車」だけは絶対にお勧めしません。
というより「安くても絶対に買ってはいけない」と断言します。
最近の車は軽自動車であっても全て「電子制御」されています。燃料の噴射量やシフトのタイミング(ATなら)もコンピユーターが管理しています。 コンピューターは簡単に交換できますが車内に張り巡らされたワイヤーハーネス(電装のケーブル)はそう簡単に交換できません。 ケーブル内に水分が入った為にサビが発生し電気の流れが悪くなり不具合が発生するのです。
※一度運転席の足元をしたから覗き込んでみて下さい。ハーネスの量にビックリしますよ!
そんな「電子機器の塊」が水没してしまったら・・・
容易に想像が付きますよね(涙)
シッカリ乾かせば“一時的”には使えるようにはなります。 でも必ず不具合が発生します。
※過去、2台の水没車を見たことがありますが“ある日突然不具合が発生”します。
で、どこで不具合が起きているのか原因究明が非常に困難だったりします。
「じゃあ、冠水車、水没車をどうやって見分ければいいんだよ~! 」ヤッパリそうなりますね!
冠水車・水没車の見分け方としてよく言われるのが
・室内の臭い、カビ臭さ、エアコンの臭い シート下のサビを確認する
・シートベルトを全部引き出して色の違いを見る
・グローブBOX、オーディオ、ドアの内張り等を外して汚れの跡を見る
一般ユーザーが出来る確認方法は、“シート下のサビとシートベルトの色の違いを確認する”
位ではないでしょうか?
もっとも、冠水車、水没車をキレイに洗浄して商品にするのって膨大な時間と費用が掛かるので基本的には「高級車」が多いです。
でも、安心は出来ません。 そういった意味でも中古車の購入は「安心できるお店」を選びたいですね!
この記事は2015/09/25に公開され2023/02/16に更新、160 ビュー読まれました。