人気の「後席・スライドドア車両」は良いことばかりじゃない!?
2015年08月29日 10時08分38秒
最近の軽自動車売り上げ上位には「タント」や「N-BOX」など“後席がスライドドア”になっている車両が多数あります。
スライドドアの車両は以前からありましたがいわゆる箱バンベースで“なんとなく商用車っぽい”感じがしましたね!
それがダイハツ・タントの登場! 爆発的に売れたのでその後の車両は「背が高くて後席スライドドア」車両のオンパレード!
確かに、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では「スライドドアは隣のクルマに当てる危険が無いので安心」ですし頭の上に広い空間があると開放感がありますよね!
初めて現車を見たお客様は皆さん異口同音に「これ、本当に軽自動車?」とおっしゃられます!
軽自動車にはサイズの規格があり、長さ=3.400mm以下、幅=1,480mm以下、高さ=2.000mm以下と定められています。
ボディの大きさ=余裕やゴージャス感に繋がりますから“長さと幅”は規格サイズ目一杯で設計されています。(だから、どのメーカーも箱型の同じような形ですよね!)では、違いはどこになるのか?
それは車高の高さと“室内パッケージングの違い”だってご存知でした?
下記の表はホンダの売れ筋“Nシリーズ”「N-BOX」と「N-ONE」のサイズ比較表です。ご存知かと思いますが“N-BOXは後席スライドドア”です。同じ2WDで同じグレードで比較しています。
ボディの長さ・幅は全く同じ。 高さで170mmの差 室内長は160mm、室内高も160mm
N-BOXの方が広々していて良いですね~
N-BOXデーター http://www.honda.co.jp/Nbox/webcatalog/performance/spec/
N-ONEデーター http://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/performance/spec/
でも・・・ あらっ? 重さは110kgも重くなってるぞ~!!!燃費もリッター2.8kmも悪くなってる(涙)
そうです。 これが後席スライドドアで広々スペースを確保した代償なんですね~!!昨日のブログに書いた、「後席スライドドア車両にはターボ車をお勧め」するのはこの車両重量大幅アップの為なんです。 110kgって「小兵の相撲取り」が常に乗ってるようなもんですよ~ビックリですね!!
えっ、Nシリーズだけでは判断できない?
そういう“コダワリ派”のあなたのために、昨年日本で一番売れた「タント」と軽自動車の代名詞「ムーヴ」でも比較してみましたよ!
どうですか? 偶然ですがタントとムーヴの比較でも“重さの違いは110kg”燃費の差“はターボモデルで力があるためかリッター1.7kmの悪化で納まってますね~(このような違いも面白いところです。 あくまでカタログデーターですけどね!!)
結論:後席スライドドアタイプは「ゆったりスペースの代償として燃費の悪化は避けられない」です!
この記事は2015/08/29に公開され2023/02/16に更新、179 ビュー読まれました。